個人投資家がハマる罠

小松原氏も、リスクをコントロールするためには「定期的なリバランスが重要です!」と指摘する。実証分析の結果、毎月リバランスをする必要はなく、半年か1年のように期間を定めて行えば、外貨預金全くリバランスしないより格段にリスクが低減するようだ リバランスの方法は大きく分けて2種類ある。1つは毎年1回程度、増えたものを売却して減ったものを買い増す方法である。「健康診断のように、ポートフォリオも定期的に見直す感覚です」(同)。 くりっく365 もう1つが、「許容乖離幅」を定めて、最初の構成比率から何パーセントか各資産の比率が変化したところで、売却・買増を行う方法である。ETFは売却時にも手数料が掛かるため、個人投資家なら増えたものを売却して均すより、ボーナスや給与で下落した資産を買った方が良いかも知れない。 ETF 「個人投資家がハマる罠として、値上がりしたものは早めに利食いたいでしょうし、下落したものは買いたくないと思いがちですが、地道にリバランスし続けることが大事です」(同)との指摘もある。下落が続いて心配な時には、買う日を分散する「時間分散」の手法をとると良いだろう。「誰しも、『もう少し待ってから買えば良かった』と必ず後悔しますが、時間分散投資やドルコスト平均法なら『後悔の念』を分散することもできます」(同)。資産運用 ETFは主要な株価指数に連動するよう作られた結果、価格変動リスクを緩和できるメリットがある。余り知られていないが、単一の新興国も日本株式の個別銘柄も標準偏差は40〜50%程度のため、実は同じくらいのリスク水準なのだ。「しかし新興国の株式でも、MSCI Emerging Marketsのように多くの国や銘柄に分散されたものなら、標準偏差は30%程度で価格変動リスクが和らぎます」(同)ということから、長く国際分散投資を続ける上でETFのメリット・デメリットを理解し、うまく活用してみたい。